マカオ🇲🇴地元民にも愛される名店!「Noble House Restaurant 陶香居」で絶品広東料理に舌鼓
マカオといえば、カジノや世界遺産が有名ですが、何を隠そう、食の宝庫でもあります!
ポルトガルと中国の文化が融合したマカオならではのグルメは、どれも個性的で美味しいものばかり。
そんなマカオで、本格的な広東料理を堪能したいなら、地元の人々にも長年愛され続けている老舗レストラン「Noble House Restaurant 陶香居(とうこうきょ)」がおすすめです。
今回は、実際に「陶香居」を訪れ、その魅力をたっぷりと体験してきましたので、臨場感あふれるレポートをお届けします!
期待に胸を膨らませて、いざ「陶香居」へ
「陶香居」は、マカオ半島の中心部に位置し、観光客にもアクセスしやすい場所にあります。
周辺にはホテルやカジノも多く、マカオ観光の合間に立ち寄るのにも便利です。
私たちが訪れたのは、2025年5月某日の夜。
事前に予約をしていなかったのですが、幸運にも少し待てば席に案内してもらえるとのこと。
待っている間にも、店内からは食欲をそそる香りが漂ってきて、期待は高まるばかりです。
店内は、中国の伝統的な装飾が施された、落ち着いた雰囲気。
円卓が並び、地元の方々と思われる家族連れやグループで賑わっていました。
観光客向けの派手さはありませんが、地元に根付いたレストランならではの温かみが感じられます。
老舗の風格と温かいおもてなし
店内は笑顔と活気に満ち溢れ、訪れる人々を温かく迎え入れてくれるような、心地よい空気が流れていました。
スタッフの方々も皆親切で、テキパキとしながらも、どこか家庭的な温かさを感じさせる接客が印象的です。
言葉の壁を少し心配していましたが、メニューには写真も多く、指差しでもスムーズに注文することができました。
今回は、事前に評判の高かった料理や、マカオならではの味を堪能すべく、厳選した4品を注文。
さあ、いよいよ美食の宴の始まりです!
いざ実食!珠玉の広東料理たち
テーブルに案内され、メニューを眺める時間は至福のひととき。
どれもこれも魅力的で迷ってしまいますが、今回は特に人気が高いとされる料理や、マカオならではの食材を使った料理を中心にセレクトしました。
その味わいを、臨場感たっぷりにお伝えできればと思います。
一品目:桂花金沙焗海蝦 – 香ばしさとプリプリ食感!黄金色に輝く海老の饗宴
まず最初にテーブルに運ばれてきたのは、「桂花金沙焗海蝦(グァイファージンシャージューハイハー)」です。
運ばれてきた瞬間、ふわっと漂う芳醇な香りに食欲が一気に刺激されました。
黄金色の誘惑!見た目も華やかな一皿
大ぶりの海老が、まるで黄金の衣をまとったかのように美しく揚げられています。
「金沙」とは、塩漬け卵黄を細かくして炒めたもので、それが海老一尾一尾に惜しげもなくたっぷりと絡まっているのです。
アクセントに散らされた桂花(キンモクセイ)の小さな花びらが、彩りと上品な香りを添えています。
その見た目の華やかさだけでも、特別な料理であることが伝わってきます。
サクッ!プリッ!そして濃厚な旨味の三重奏
期待に胸を膨らませて一口いただくと、まず驚くのがその食感!
衣はサクサクと軽快で、その中にはプリップリの弾力を持つ新鮮な海老が隠れています。
そして何よりも感動的なのが、金沙の風味。塩漬け卵黄ならではの濃厚なコクと塩味、そして独特の香ばしさが、海老の甘みと見事に調和しています。
噛むほどに海老の旨味が口の中に広がり、後から追いかけてくる桂花のほのかな甘い香りが、全体を上品にまとめ上げています。
これはもう、箸が止まらない美味しさ!
殻ごと食べられる部分もあり、その香ばしさもまた格別です。
ビールや紹興酒が欲しくなる、パンチの効いた逸品でした。
価格は168.00 MOP (日本円参考価格:約3,226円)。
このボリュームと手間暇を考えれば、納得のお値段。
二品目:西芹百合銀杏炒淮山 – シャキシャキ野菜の協奏曲!滋味あふれるヘルシーな炒め物
続いて登場したのは、色鮮やかな野菜炒め「西芹百合銀杏炒淮山(サイカンパッハッギンアンチャウワイサン)」です。
濃厚な海老料理の後には、こうしたさっぱりとした一皿が嬉しいですね。
目にも美しい、食材たちのパレード
白、緑、黄色と、彩り豊かな野菜たちが美しく盛り付けられています。
主役は、シャキシャキとした食感が心地よい西芹(セロリ)、ほのかな甘みとホクホク感が楽しめる百合根(ユリネ)、そしてモチッとした食感と独特の苦みがアクセントの銀杏(ギンナン)。
さらに、滋養強壮にも良いとされる淮山(ワイサン:山芋の一種)も入っており、食感のバリエーションが実に豊かです。
素材本来の色を活かしたシンプルな見た目ながら、その丁寧な仕事ぶりが伺えます。
あっさりなのに奥深い、プロの技が光る塩梅
一口食べると、まずセロリの爽やかな香りが鼻に抜け、続いて百合根の優しい甘み、銀杏のほろ苦さが広がります。
淮山はサクッとした歯ごたえがありながらも、粘り気も感じられ、他の食材とのバランスが絶妙です。
味付けは、おそらく上質な鶏ガラスープをベースにした塩味。
非常にシンプルでありながら、それぞれの野菜の持ち味を最大限に引き出しており、まったく飽きが来ません。
油っぽさも少なく、野菜それぞれのフレッシュな味わいがしっかりと活かされています。
家庭ではなかなか出せない、プロの火加減と味付けの妙を感じさせる一品です。
価格は96.00 MOP (日本円参考価格:約1,843円)。
野菜料理とはいえ、これだけの種類の食材を使い、このレベルの味わいを実現していることを考えると、非常にリーズナブルに感じました。
箸休めとしても最適ですし、健康を気遣う方にも自信をもっておすすめできる一皿です。
三品目:蜜汁叉燒 – これぞ広東料理の華!艶めく紅色、至福の甘辛チャーシュー
広東料理といえば、やはり「叉燒(チャーシュー)」は外せません!
陶陶居酒家の「蜜汁叉燒(マッジャップチャーシウ)」は、その美しい照りと食欲をそそる香りで、運ばれてきた瞬間にテーブルの上がパッと華やぎました。
宝石のような輝きと、立ち上る甘い香り!
見てください、この艶やかな紅色!まるで宝石のようにキラキラと輝いています。
表面には甘い蜜がたっぷりと塗られており、それが焼かれることで香ばしい香りを放っています。
一切れ一切れが肉厚で、見るからにジューシーそう。
お皿に盛られた姿は、まさに広東料理のスターとしての風格十分です。
撮影もそこそこに、早速いただきたくなる衝動を抑えるのが大変でした。
とろける柔らかさ、甘辛いタレの虜に
一切れ口に運ぶと、まずその驚くほどの柔らかさに感動します。
お肉はしっとりとしていて、噛むとじゅわっと肉汁が溢れ出してきます。
そして、何と言ってもこの蜜汁(マッジャップ)!
甘みと醤油ベースの塩味が絶妙なバランスで配合されており、深みのあるコクが口いっぱいに広がります。
豚肉の旨味と脂の甘みが、この特製のタレと一体となり、まさに至福の味わい。
縁の部分は少しカリッと香ばしく焼かれており、その食感のアクセントもたまりません。
白いご飯が無限に食べられそうになる、危険な美味しさです。
例牌(レギュラーサイズ)で注文しましたが、あっという間になくなってしまいました。
価格は158.00 MOP (日本円参考価格:約3,034円)。
このクオリティの叉燒を本場で味わえるなら、決して高くはありません。
むしろ、この味を求めて何度も通いたくなるほどの魅力があります。
四品目:紅燒乳鴿 – マカオ名物の代表格!皮パリッ、肉ジューシーな若鳩の丸焼き
そして、今回私が特に楽しみにしていたのが、マカオ名物の一つ「紅燒乳鴿(ホンシウユッガッ)」、若鳩の丸焼きです。
衝撃的なビジュアルと、漂う野趣あふれる香り
運ばれてきたのは、小ぶりながらも丸ごと一羽の鳩が、こんがりと美しい飴色に焼き上げられた姿。
手づかみで豪快にかぶりつくのがマカオ流と聞いていたので、ビニール手袋も一緒に提供されました。
そのワイルドな見た目とは裏腹に、焼き上げられた皮からは食欲をそそる香ばしい香りが漂ってきます。
日本ではなかなかお目にかかれない食材だけに、少しドキドキしながらも、その味わいへの興味が尽きません。
パリパリの皮と、凝縮された旨味のハーモニー
いざ、手袋をはめて解体開始!
皮は驚くほどパリパリで、ナイフを入れると小気味よい音が響きます。
そして一口いただくと…おおっ、これは美味しい!
皮はクリスピーで香ばしく、その下には驚くほどジューシーで柔らかな肉質が隠れています。
鶏肉よりも濃厚で、それでいてクセは少なく、独特の深い旨味があります。
骨の周りの肉までしゃぶりつきたくなるほど、味わい深いのです。
スパイスも効いていて、ほんのりエキゾチックな風味も感じられます。
これはまさに、マカオでしか味わえない特別な料理と言えるでしょう。
最初は少し抵抗があった鳩肉ですが、
一口食べればその美味しさの虜になること間違いなしです。
価格は58.00 MOP (日本円参考価格:約1,114円)。
この日は特別に割引ですよ!と言われ注文しました。
一羽丸ごとでこのお値段は、非常にお得感があります。
日本では高級食材として扱われる鳩肉を、こんなに気軽に楽しめるのはマカオならでは。
勇気を出して注文して本当に良かったです。
忘れられない食体験となりました。
お会計と心満たされる食後の感想
夢のような美食の時間が過ぎるのはあっという間。
テーブルの上には、綺麗に空になったお皿が並びます。
どれもこれも本当に美味しくて、大満足のディナーとなりました。
合計金額
さて、気になるお会計ですが、4品を注文して合計は480.00 MOP (日本円参考価格:約9,216円)でした。
これだけのクオリティの本格広東料理を、堪能できたことを考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。
特に「桂花金沙焗海蝦」や「蜜汁叉燒」のような手間のかかる料理は、その価値を十分に感じさせてくれましたし、
「紅燒乳鴿」のような珍しい名物料理を手頃な価格で体験できたのも嬉しいポイントです。
心に残った料理と、マカオの食文化への感動
今回いただいた4品は、どれも甲乙つけがたい美味しさでしたが、特に印象に残っているのは、やはり「桂花金沙焗海蝦」の華やかな風味と食感、そして「紅燒乳鴿」の未知なる味わいです。
前者は、これぞプロの技と感じさせる洗練された一品。
後者は、マカオならではの食文化の奥深さを体感させてくれる、冒険心を満たす一皿でした。
また、お店全体の活気と、スタッフの方々の温かいおもてなしが、料理の美味しさをさらに引き立てていたように感じます。
伝統を守りながらも、常に新しい美味しさを追求する姿勢が、多くの人々に愛され続ける理由なのでしょう。
店舗情報(参考)
店名: Noble House Restaurant 陶香居
皆様のマカオ旅行が、美味しい料理との出会いに満ちた、素晴らしいものになりますように!